denimm日誌

雑記帳

お笑いコンビ和牛の水田さんが挙げた結婚する女性の条件

昨年末から

子どもと一緒に寝オチしないかぎり

寝る前に必ずしてしまうことがあります 。

 

それは、和牛というお笑いコンビの

ネタ動画をひとつ見ることです。

 

ご存知の方も多いでしょうが和牛というコンビは

昨年末のMー1という大会を準優勝。

あの天才松本人志が優勝に1票を投じたコンビです。

我が家の7歳児をも

4分のネタをソラで言わせるほど

夢中にさせました。

 

そして、その母もそう!!

魅了されておりますですよ。

密かに(だれに?)私は声フェチなところがあり

このコンビおふたりともに

「ええ声」の持ち主なのです。

 

特に、そのうちのおひとりは

穏和そうな見た目の雰囲気もあいまって‥‥

 

え~と‥‥

もうこの人たちを語ろうとすると

私の熱量の高さと

まだそうではない読んで下さる方との温度差で

誰も得をしそうにありません。

 

私の文章が

読者の方を誰も置いてきぼりにしない求心力を

備えた時には

口からお砂糖が溢れるほどに

おふたりの事を語ろうと思います。

 

今回、お片付けアドバイザー有資格者として

ぜひお伝えしたいと思ったことがあります。

それは、おふたりが以前パーソナリティーを務めた

ラジオのある発言があったからです。

 

ある女性リスナーから届いたお便り。

その内容がこちら。

 

“私には好きな先生がいた。

その教科を一生懸命に勉強した。

成績上位の結果も出した。

でも、結局その先生は大して勉強もしない

美人の子と付き合った。

私はもしあの頃に戻れるなら

勉強したって、努力したって、

美人には敵わないから

勉強なんかしない方がいいよ、

そう、昔の私に言いたい。”

 

大まかにはこんな内容でした。

 

それに対しての

水田さんというボケ担当の方が答えます。

 

「これは悲しいね。

 絶対そんなことない。

 付き合うだけなら違うかしらんけど

 結婚ってなったら

 見た目だけで選ぶなんて

 浅はかなこと絶対せんよ。」

 

そこで、相方の川西さんが尋ねます。

 

「じゃあ、水田くんはどういう人が

 結婚するならいいと思うの?」

 

「う~ん、

 そりゃ好みはそれぞれあるだろうけど

 ひとつ言えるのは

 片付けできる子がいいね。

 やっぱりなんだかんだ言っても

 家のこと、ちゃんとできんと。

 後、僕のこと、愛してくれたら。

 女は家のことだけしろって

 言ってるんちゃうで。

 共働きやったら、オレもするで、そりゃ。

 もう、家のことちゃんとやってくれて

 愛してもくれるんやったら、

 文句言ったらいかんわな」

 

今、テストに出るところ言いました。

蛍光ペンでライン引くとこ。

 

水田さんという人は、

元プロの料理人で、一人暮らし歴が長く、

ラジオの他の会話の端々からも

彼が家事を知らない人でないことは明白です。

 

つまり、お片付けができるということは

家事能力がある人

少なくとも

暮らしを大事に紡ごうとする気のある人

と言えるでしょう。


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「和牛」は次のMー1優勝に

一番近い位置にいるコンビだそうです。

 

才能があり、またその才能に甘えず

人一倍努力することをいとわない男性。

その言葉には説得力があります。

結婚する女性の条件に

たったひとつ何かと聞かれて

挙げたことはお片付けでした。

 

 

恋愛は楽しいものですね。

誤解を恐れずに言えば

美味しいとこどりができるからです。

 

でも、もしあなたが結婚を望むなら 

遊びではなく

慕う人に結婚相手として

求められたいと願うなら

 

準備が大切ですよ。

暮らしはその人を作ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せなさみしさ

実際に会った人も、芸能人でも、以前なら

素敵な人だなあ、

ときめくって思う人が、


今は 

“この人のお母さんって、どんな人かなぁ、

どんな風に育てられたのかなぁ” って

気がつくと考えている自分がいる。

 


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当たり前にあった感覚が

もう今の私にはとても薄いものになったことに

少しさみしさも感じないわけではない。

 

けれど、

これはきっと、

とても幸せなさみしさなのだと思う。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

焦げ付きなんてこわくないの、ステンレスフライパンはやればできる子

我が家の暮らしの道具をひとつご紹介します。

26センチのステンレスフライパンです。

(ラゴスティーナ)

 

ステンレスのフライパンを使っていると言うと

 

「焦げ付かないの?」

「引っ付かないの?」

 

と、よく聞かれます。

 

答えは、全く焦げ付きません。

こんな物言いは

ステンレス協会(そんなのあるのかな?)からの

回し者のようですが

本当に引っ付きません。

 

ただ、コツはいくつかあります。

 

・適切な加熱

  中火弱(IHなら火力4で5分)で、

  濡らした手でフライパン上に水を散らすと

  3ミリぐらいの玉状の水が転がるぐらい

 

・油をなじませる

  フライパンに油を広げたら1分待つ

 

・素材(肉や魚)をすぐに触らない

  裏返そうと焦って素材を触らない

  素材から油が出るのを待てば引っ付かない

 

ひとり暮らしを始めた時からすると

20年ほどテフロン加工のフライパンを使い続けた私が

もう2度とテフロンさんには戻らない

ステンレスくんだけを愛すると決めた理由を

今から熱っ苦しく語ります。

離脱する自由は読む人にありますよ。

 

ステンレスで焼くと美味しいんです。

シンプルすぎる理由ですが

食べるためのお道具なので

まずは舌を唸らせてくれなきゃ始まらないですよね。

 

その点、ステンレスくんは優秀。

初めて彼で焼いたポークソテーを

食卓に出した時、

主人は、今日いいお肉にしたの?と

いつものスーパーの肉を

ブランド肉でも手に入れたのかと言い出しました。

 

また、お手入れも簡単です。

テフロンを洗う時って

コーティングを傷つけるんじゃないかって

少し気を使いますよね。

その点、ステンレスくんは強靭なボデイの持ち主。

たとえ焦げ付いたとしても

ゴシゴシ洗えます。

 

コーティングがないので

高温で熱しても有毒なガスを

発生させることもないですし

調理した食材に

少しづつコーティング物質が

入り込むリスクがないのです。

 

テフロンのコーティング剤の安全性については

問題視する機関もあれば

全く安全だという見方をする所もあります。

 

ただ、安全だと主張する機関の多くが

テフロンの製造元やメーカーなど

作り手からのものだということは

気になるところではあります。

 

そもそもフライパンって毎日使いますよね。

毎日、目で見て

毎日、触る。

オールステンレスのシルバー一色って

やっぱりイケメンなのです。


ルックスのいいできる子って

使うこちらの気持ちを上げてくれます。

お手入れもしがいがあるんですよね。

 

オススメをためらうとしたら

テフロンに比べて高価なこと。

そして、重いことです。


高価なことは、

長い目で見ていただくしかない。


高価ではありますが、一生使えます。

ラゴスティーナは保証だけでも25年です。

我が家の場合なら10年目ぐらいで

買い換えを続けるテフロンの

損益分岐点を超えていきます。

 

重いことはどうしようもない。

重さのデメリットと他のメリットを

文字通り、計りにかけて頂くしかない。

(奇跡的にうまいこと言えた?)

 

重さも含めて

もし、これを読んで

ステンレスに興味を持たれても

ネットでいきなり購入などはしないで

ぜひ、目で見て

実物に触れて

あなたの暮らしのおともになるか

考えてくださいね。

 

たまに、ステンレス製と表記があっても

ニッケルを多く含んだ粗悪品も紛れています。

それは磁石が引っ付きませんので

判断材料のひとつにして頂ければ。

 

いずれにしても

誰かの最適が

あなたの最適ではないかもしれません。

 

毎日使うモノは

ただなんとなく使うモノより

あなたが選んだお気に入りの一品を使うと

暮らしの満足度を上げてくれます。

 

 

テレビでブルゾンちえみさんが言ってました。

『恋愛はモテじゃなくてマッチング』

 

これって、モノにも言えると思います。

 

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女の子からもらうチョコの威力

あー、日付が変わったー。

 

昨日(と書かねばなるまい)は、

バレンタインデーでしたね。

 


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タイトルにもあるように

我が長男さんは、

昨日、無事に、

女の子から手作りチョコを頂いたようです。

 

とは言っても

「俺、部活に入ってよかったわ~」

 

と、ひとり噛みしめるあたり、

同じ部活に在籍している女の子たちが

大勢に配る友チョコ、義理チョコの

おこぼれに預かったようですが、

あるとないとじゃ、大違い。

当事者には、月とスッポンほどの違いがあるのでしょう。

 

母にそう思わせるのは

バレンタイン当日のことからだけではありません。

 

数日前、長男がふと言った言葉に

思いやりのない感じの悪さを感じて

 

「学校でもそんなこと言ってる?

 お母さんが中学生の時に

 そんな事を口に出す男子がいたら

 あの子ないなーって

 女子みんなで言ってた気がするわ。

 女の子の情報網ってすごいんよ。

 お友達みんながもらって

 〇〇(長男) だけチョコなかったら

 きっと、さみしいんじゃないかなー」

 

いつもなら、黙って部屋に入るか

憎まれ口のひとつも言いそうなものだが

 

「分かったって。悪かった。

 さっきのは無しな。もう言わん。」

 

こちらが拍子抜けするほどに

素直な言葉がスラスラ出てくるではないか。

 

そして、バレンタイン当日

帰ってくるなり、弟を呼びつけ

自分の部屋で戦利品をご披露している。

 その後

今日の晩御飯なに?と聞いてくるので

答えると

 

「お母さん、それ俺の好きなやつじゃなあ

 はよー(早くの意)、食べたいわー」

 

機嫌いいわーー。

語尾に♡マーク、付いちゃってるじゃないの。

以前、同じメニューだった時には

まー、食べるけどな、

みたいなニュアンス出してきたくせに!

 

 

※※書き言葉の語尾に!マーク付けると、

攻撃的な雰囲気になるから

書くのも見るのもホントは苦手なんだけれど

彼の豹変ぶりを伝えたいので

もうこの際、このまま使用します。

 

 

長男を生んでもうすぐ13年。

専業主婦だった私は、ただただ

あなたの事を思い、心配したり

喜んだりしてきたけど

今のあなたのモチベーションを支えるものに

母の比重はいかほどでしょう。

女の子がたくさん作った中のひとつの友チョコ

あなたをこんなに穏やかで優しくするんだね。

これを成長と呼ぶのでしょう。

少し寂しくて、少し嬉しい。

 

どうか来年も優しい誰かが

あなたを思い出してくれますように。

 


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 3つは食べてしまって、これが残ったひとつ

                     

 

 

愛の語らい

「オレは、お前がいないと生きていけないんだ」

 

「オレだって、お前がいないと生きていけないんだ」

 

食器を洗う私の耳に届く、7歳男児ふたりの語らい。

 

ひとりは我が次男。

ひとりは我が次男のお友達。

 

お泊まり会は楽しいね。


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愛を駄々漏れさせて、

ふたりの青春を駆け抜けてほしいなあ笑

 

白壁の町でデート

先日

学生時代の友人と

白壁の町として知られる倉敷

デートしてきました。

 

普通に女友達とご飯を食べに行ってきたってことを

“デート” って言っちゃうこの感じ、どう?

 

どう?って、知らんがな

って、思いながらも

苦笑いで生暖かく、読み進めてくれている、あなた。

 

「大好きです」

 

もうね、優しい人は正義だね。

 

 

さて、さて、

デートの場所はこちら。

 

「木庵」

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倉敷美観地区にほど近い一画に

築80年の商家と蔵を改築したこちらのお店

 

ランチは和食、洋食と選べます。


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食後のデザートは、写真を撮り忘れましたが

ケーキとフルーツの盛り合わせデザートでした。

 

目にも舌にも、美味しい食事。

優しく聡明な人との、つきないお喋り。

こころまで栄養で満たされますね。

 

新しい出会いには

今までに得られなかった刺激や発見があって

とても楽しいもの。

 

また

古くから長く私を知ってくれている人との時間にも

とても価値を感じます。

あうんの呼吸だったり

沈黙が怖くなかったり

何を言っても許されるという安心感は

一朝一夕では得られないもの。

 

どちらの時間も

わたしには大切なもの。

 

誰かにとって

わたしもそんな時間が手渡せる存在になれたら

うれしいなあと思います。

 

 
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あの日の記憶

毎日、毎日、繰り返す。

毎日、毎日、積み重ねる。

 

そんなことより、

上手に立ち回るスキルを

上げていく。

 

それを出来る人が

羨ましいなと思っていた。

 

いいえ、本当は

そんな人がズルいなあと

私は思っていたのだった。

 

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泣かれてすがられたあなたは

すがるその人を

ヨシヨシと撫でてあげる。

よく頑張ったねって、優しい声で。

 

すがるその人の後始末に

駆けずり回る私には

気付きもしない。

 

 

随分むかしのあの日の記憶をふと思い出したのは

降りすぎる雨のせい。

いっそ、ぜんぶ洗い流してくれればいいのに。

 

 

 

片付けない家族のモノが気になるあなたへ

家族のモノって気になりますね。

 

“これさえ手放してくれたら、我が家はもう少し片付くのになー”

 

ため息まじりに、家族のモノを恨めしく眺めてしまう。

 

よく聞くお悩みです。

 

結論から言うと

家族のモノは手を付けないことです。

 

数年前、家のお片付けで悩んでいた時

いわゆるお片付け本と呼ばれる類いの本を

私は、文字どおり読み漁りました。

 

ある人は、場所別で

ある人は、モノ別で

 

またある人は、短期に一気に祭りのように片付けなさい、と言う。

別の人は、毎日モノを間引きなさい、

一日30分以上お片付けしてはいけません、と言う。

捨てない片付けを提唱している方もいれば

必要最小限のモノしか持たない暮らしもある。

 

お片付けと言っても、言う人によって、やり方や考え方は様々です。


その中でも、ひとつだけ、

どの人、どのやり方も共通して言われていること、

それは “人のモノは勝手に処分しない” ということ。

 

そこだけは、どの本も共通しているたったひとつの法則なんです。

 

となれば、今できることは

あなたが要·不要の判断ができるモノから、

まずは片付けていきましょう。


モノには共有で使うモノ、個人のモノがあると思います。


それらが混在していたり、

置場所が点在していたりしていないでしょうか?


個々のモノはこのスペースに収まるだけ、と

収納スペースを決めて

所有者が管理をするルールを決めていくことも大切です。

 

そして、スペースを決めたら、

そこにあるモノについて、他の家族は口出ししないこと。

 

収納を考えるのは、最後のお楽しみ。

 

今、考えるべきは家族の暮らしをどう作っていくか、

ご家族と一度、きちんと話し合っていかれたらいいと思います。

 

後、どうぞお片付けで喧嘩しないようにお願いします。

相手を責めないこと。

あくまでも、話し合いのうったての主語は “私” で。

“あなた” が、これを捨てなければ、とならないように。

 

私は、あなたとこんな風に暮らしたい、

いつも頑張ってくれているあなたに

居心地のいいお部屋にしたいと思っています

そう言えると、いいですね。

 

時間はかかるけれど
一ヶ所でも片付いた場所の気持ちよさに気付かせられたら、こっちのもの。

 

気まぐれにでも、

家族が片付けてくれたその瞬間を見逃さないでください。

ありがとうと嬉しい気持ちを即座に素直に伝えましょう。

 

今は、ご自分が変えられることを淡々とやっていかれたらいいのです。

 


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突然ですが

昨日、仕事がお休みの主人がトイレ掃除や床ふきを

してくれていました。

ありがたや、ありがたや。

 

結婚当初、脱衣場へと続く玄関の廊下から、

シャツ、ズボン、ソックス、パンツと

おそらくこの順番で脱いだであろう衣類が

来た道を示したパンのかけらのように

脱ぎ散らかしていた人と

同じ人とは思えない変わりっぷりです。

 

わたし、頑張った~、

遠い目。

 

 

 

 

 

 

ミニマリストの子ども部屋

お片付けに悩んでいる人の中には

ご自身が発達障害の方、

また、ご家族に発達障害の方が

いらっしゃることがあります。

 

その方にぜひ見て頂きたいブログの記事があります。

 

私がお片付けに興味を持ちだした頃から

長く見ているブログでもあります。

 

 「少ないものですっきり暮らす」

http://yamasan0521.hatenablog.com/entry/2017/01/27/102123

 

 

こちらの記事で

発達障害の小学生の娘さんの部屋を

詳細にご紹介下さってます。

 

娘さんが、本当に必要なモノが厳選され

これ以上明確にしようがないほどに

収めるべき場所にモノの位置が決まっています。

 

また、同じモノの数、収納がなされていても

すっきりした印象を与える部屋と

雑多な印象を与える部屋があります。

その印象を分かつ要素、

それは “色” が考えられます。

 

子どものモノというものは、とかくカラフルです。

そこへ、部屋の中で大きな面積を占める収納用品までカラフルだと

少し部屋が乱れても

秩序のない、落ち着かない部屋となってしまうのです。

 

記事を書かれた方が

いかにして、

視覚的なストレスを作らないよう

お片付けの構造化を成功させているか

その辺りを見て頂きたいなと思います。

 

 

障害のあるなしに関わらず、

暮らしをよりよくしていきたい

多くのお片付けに悩む方

また、小さなお子さんにお片付けの習慣を持たせたい

そうお感じの方にとっても

有益な記事だと思います。

 

ブログタイトル通り、

ご自身のスタイル “少ないものですっきり暮らす” を、

気負いのない淡々とした文体で綴っていらっしゃいます。

 

 

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本は愛読書でもあります。

 

 

 

なんとなく、気分が落ちている時に開く本

何かが決定的なわけじゃない

立ち直れないほどの悲劇的状況でもない

 

でも、このうつうつした晴れない気持ちが

ひっかかったまま

いつまでも付き纏うあの感じ。

誰しも思い当たる感覚ではないでしょうか。

 

 

何年も前に、何気なく手にとった本「すーちゃん」

我が家が断捨離祭りだった時に

何度も処分対象に上がりましたが

今でも、私の手元にある本です。

 

34歳独身の真面目な「すーちゃん」は

最近失恋した。

勤めるカフェでの働きが認められ

店長にならないかと言われるのだ。

嬉しい気持ちと同時に起こる

自分の未来への不安。

その時にすーちゃんはこう思う。

 

『自分の気持ちが見えてないときに

 

 迷っていることを人に相談はしない

 

 自分の答えが薄まってしまう

 

 自分で迷って考える

 

 そうやってきたから

 

 ずっとそうしてきたことを

 

 正しいと思ってるあたしがいる』

 

 

正しくて合理的な結論は

時にロボットのような

無機質な手触りしか残さない。

 

今はそれより

落ちた気持ちの正体がはっきり見えなくても

輪郭ぐらいはわたしが捉えたい。

迷って考えたい。

 

目的地までの道すがら

悩んだり、落ち込んだりする

わたしは正しいのだと

言ってくれているような気持ちになるのです。

 

 

主人公や登場する女性たちの心の機微が

ありふれた日常の中に溶けています。

そこにあるのは共感。

 

『分かるって、味方って気がする』

 

すーちゃんが呟くシーンがあります。

 

圧倒的な正論よりも

この気持ちはひとりじゃないんだと思えた瞬間が

前向きな気持ちにさせてくれることがあります。



「すーちゃん」のお話でした。


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すーちゃん 益田ミリ

冬幻舎文庫