denimm日誌

雑記帳

愛車を持つ悲喜こもごも

私のお気に入りの愛車をご紹介します。
じゃーん。


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これを持つまでに、数々の試練がありました。
少し長くなるかもしれません。
ご興味のある方のみ、読み進みくださいませ。


私は高校の登下校に自転車に乗ったきり
○十年という単位で
自転車に乗ることがありませんでした。

ところが、結婚した主人は自転車にはまり
自転車レースまで
幼稚園のパパ友と参加するほどです。

レースを応援には行きますが
内心 “こっち見んなよー” でした。

ところがアウトドア好きも併発している主人は
“家族でサイクリング=楽しい” の図式を
持ったようで、
しきりに嫁の私に自転車を勧めます。

主人の説得は長きに渡りました。

自転車を持つ良さを
硬軟おり混ぜてプレゼンしてくることに
辟易した私は、ついに陥落

“見に行くだけ行ってみるか”

そう伝えたときの、主人のワクテカ感には
目を見張るものがありました。

まずは近所の自転車屋さんに行って
試乗のひとつでもしようではないか
主人の仕事がお休みの日に
私たちはいそいそと出掛けました。

お店の方のにこやかな微笑みに出迎えられ
滑らかにオススメ自転車についての
説明を受けました。

試乗したい、という申し出ににややかぶせぎみに

「どうぞ、こちらへ!!」

と、先ほどより更にスマイル度の増したお店の方は

元気よく、
試乗スペースに案内して下さいました。

ドキドキしたことは事実ですが
軽くまたがり、
颯爽と風を感じる用意はできていました。

そう、颯爽と。

私がペダルを踏み込むと、様相が変わりました。
まず、さっきまであんなに和やかで
軽快なトークを交わしていた
お店の方から笑顔が消え
「うゥ」と言ったきり
言葉を発っさなくなりました。

売ることをお仕事にしている方が
購買意欲のある客、
しかも試乗までした客に

「すぐ慣れるから大丈夫ですよ」

などの営業トークさえも封じ込めるほど
自分は自転車に乗る能力がないと分かり
そこそこのショックを受けました。


後日、主人はこの時のことを

「生まれたての小馬のようだった」

と、述懐しています。


あの日から、数年間
主人は一度も私に自転車に乗ろうと
誘わなくなりました。

逆に、
人には、
誰でもできて自分だけはできないことが
それぞれににあるんだ…
と、穏やかに少し哀れみの混ざった表情を
私に浮かべるのでした。


そこから、数年後、
岡山市には全国一の店舗数を誇る
岡山イオンができました。

駐車場はどこもいっぱい。
広い店内も駐車時間が気になって
ゆっくりは回りきることはできません。

私は自転車で行きたい。
わずか10分のところにあるのだから。
全国一のお店を時間を気にせず
店内を歩き倒したい。
そのような思いに駈られました。

その頃、実家に行った際、
使われていない自転車が
あることに気づきました。

5分後には、
私は近くの公園で練習をしていました。

周りに小さな子どもがいなく
お役目の終わったかのような公園には
人っこひとりおらず
そこは私だけのプライベートパークでした。

20分ほど経過したでしょうか。

軽やかにペダルを力いっぱい踏みながら
縦横無尽に公園内を駆け回る私がいました。
私は笑っていたでしょう。

例え、他人様から見れば
不審者の謗りを受けようとも構わない。
今、私は風を感じている。
そう思いました。


数日後、手に入れたのが、
最初にご覧いただいた写真の自転車です。

ビアンキといいます。
愛しき我が愛車です。



こんなクッダラナイことを
だらだら書くからブログに時間がかかるんだよ‼
って呆れられるかなぁ。。。