2017-04-26 差し出された諭吉 近所の人気パン屋さんに寄る。 パンをふたつ選んで、レジに並ぶ。ふと見ると、わたし以外、列の前ふたり、うしろの人も、トレイには溢れんばかりの大量のパンが乗せられていた。 「480円です。」 レジの店員さんに告げられたわたしは、咄嗟に諭吉さんを渡していた。 いつもなら、英世さんを差し出すくせに。 ちいさな見栄を 分かってほしい昼下がり。