よう子の家族と本とお笑いと。

主婦よう子が暮らしのできごとや気持ちを綴るブログ

言霊の幸ふ国

日本語は何げない言葉にも

祈りにも似た思いを宿す素晴らしい言語だと

学生時代の先生が言われていました。

 

たとえば

 

「行ってらっしゃい」

わたし達は毎日、日常的にこう声を掛け合っています。

 

「行ってらっしゃい」は

“行く” と “いらっしゃい” の略で

“いらっしゃい” は 「来て」の尊敬語。

 

「行ってらっしゃい」には

行って、(無事に)わたしの元へ帰ってきてください

そんな思いが込められているのです。

 

言霊という言葉があります。

言霊とは、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力のこと。

 

言霊のコトバの響きだけだと

スピリチュアル色の強い話のようですが

先述のように、言霊はわたし達の暮らしに

深く根付いていることが分かります。

 

 

 

いったいいつの頃から

言霊という言葉はあったのでしょう。

 

その答えをわたしは先日知りました。

 

昨日、古典を読み始めたことを書きました。

 

denimm1222.hateblo.jp

 

 万葉集の中で、山上憶良

 

「そらみつ大和の国は言霊の幸ふ(さきわう)国と

 語り継ぎ言い継がひけり」万葉集894

 

と、詠んだのが最初だそうです。

 


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千年以上も前から、言葉の力が信じられていたのですね。

 

また、言霊の力とはいい言葉だけを言っているのではありません。

その反対もあります。

 

時に、さまざまな否定的な感情それら全てを

まるで呼吸でもするように

しねだバカだなどという言葉にして

表現する人がいます。

 

強く、刺激的なものに

わたし達の心もまた

とらわれ易くできているように思います。

 

使ったその時は言い放った感覚に

酔いしれることができても

その人自身の守るべき何かを

ゆっくりと、でも確実に

穢していく言葉だとわたしは思います。

 

 

“言葉の呪力によって、幸福がもたらされている国。

 日本の美称” として山上憶良は詠みました。

 

「言霊の幸ふ国」

この国に生まれ育った、

わたし達は万葉びとの子孫なのだという

ひそかな誇りを胸に

いつまでも覚えていたい言葉です。