中秋の名月の今夜。
あいにく今年の月は恥ずかしがり屋なようで
私の住む町にはあまり顔をのぞかせてくれませんでした。
そんな今夜は、次男の通う将棋教室の日。
途中立ち寄ったコンビニで
レジ横に並ぶ団子たちと一緒に
籐籠に入った飴やラムネなど
小さなお菓子が並んでいました。
これを読んで下さっているあなたは
お月見どろぼうって聞いたことありますか?
十五夜の日に、子ども達が家々を回ってお菓子をもらいに歩くのです。
恥ずかしながら私は
和製ハロウィンと呼んで差支えない
この日本の風習を
数カ月前たまたま読んだ雑誌で知りました。
お月見泥棒は、各地で行われている子供たちのお月見イベントのひとつで、中秋の名月(十五夜)に飾られているお月見のお供え物を、この日に限って盗んでいいというもの。
昔、地域の子どもは、“神の使者”として考えられていたので
子どもが持っていきやすいように
おだんごや作物などを縁側に並べ
今年の豊作を祈ったというのが起源なようです。
愛知県や福島県など限られた地域でしか
現在その風習は残っていないようですが
人混みが苦手な私は
毎年、派手で賑やかさをますハロウィンよりも
よほど復活してほしい。
おひとつどうぞと言って下さったファミマのお兄さんの
優しい横顔を思いながら
こころ密かにそう願う昭和ド真ん中な母でした。