我が家を訪れる人の中には
殺風景な部屋の揶揄も込めて
「ミニマリスト」と呼ぶ友人もいる。
ミニマリストとは
必要最小限のモノしか持たない人のこと。
スタイリッシュな響きを纏い
「ミニマリストのお片付けアドバイザーです」と
名刺の1枚も差し出したいところだ。
だが、それは憧れに留めるしかない。
私は必要最小限なモノ以外に
たくさんのモノも持っているからだ。
たしかに我が家には
炊飯器もトースターもゴミ箱もなければ
ソファーも約1年前に撤去したし
靴や服も定数管理をしている。
少ないモノとの暮らしは
圧倒的に時間や気持ちに余裕をもたらす。
実感を持って、そのことを知っているが
これ以上は減らせないと思っているモノが
私にはある。ひとつは本。
あと、こちら。
これは、我が家に置いてある食器の半分。
昔から器が好きで
絞りに絞って決勝に勝ち上がった
愛しい器たち。
今日の午前中に全出しして
食器棚を掃除したアフター写真。
モノを持つと決めるということは
モノの管理をする覚悟を持つということ。
多くの器を持つと、
目止め処理や掃除という
手間がもれなく付いてくる。
手間や時間とを計りにかけても
この器を持っていたいと思えば
持っていればいい。
それが、私の必要量。
あなたの部屋のモノ。
あなたの大事な時間や手間を計りにかけても
それでも全部、持っていたいモノですか?