denimm日誌

雑記帳

眠る私と写真

私は昔から写真が苦手だ。

自撮りは未だに、
携帯操作のやり方を知らない。
画像アプリはわが子ばかりで
極端に私の写真がない。



集合写真には私は加わる。

集合写真に入ることを躊躇するのは
あれは、いただけない。
あれは、人に気を遣わせる。

どうぞご一緒に♪と誘う人と
皆さんだけでどうぞ♪と主張する人との
不毛なラリーが続いた後

“そこまでおっしゃるならー”
と、言って、主張を翻し列に加わるその人は
お世辞にも素敵な姿に見えない
“スマート”を放棄していると言っていい。

その場に待っていた全員が
「なら、最初から入れよー」
と、脳内で突っ込む。

だが、“スマート放棄”に抵抗し
速やかに列に加わった私に
送られてきた集合写真に映る自分は
ほぼほぼ、眠っている。
もしくは半目だ。

この写真がここにいる人の数だけ
出回っているのだと思うと
空のひとつも見上げたくなる。


一緒に出かけた友人に
「お願い、目を、目を開けて❗
 はい、もう一回いくよー」
と、雄大な景色をバックに
懇願された過去が思いだされる。


今までのところ
私と写真は相性がよくなかったようだ。
これからは
もう少し写真とお近づきになりたい。

目をつむっても怒らない
優しいカメラマンさん、
誰か教えてくださいな。