「の~なん!?」
これを聞いてピン!と来た人。
こんにちは。わたしたち、きっとうまくいくと思う。
お友達になってください (ペコリ)
えー、倉敷にさらば青春の光というお笑いコンビが来たので行ってきた。
子どもたちがM-1という番組を見て
気に行ったフレーズのひとつが
彼らの “の~なん”だったから。
11時と14時の2回のステージだったが
午前中の回に見て、お昼を近くで済ませ
ゆっくりしようという算段だった。
9時半に現地に着いた。
私は人込みが苦手。
どこかに行くなら、なるべく人の圧から
神経をすり減らさない状況を選びたいと思っている。
ふだん頼みの綱の主人は今日は仕事だ。
マナーや感じの悪い人が目に入らない最前列で見たかった。
そう思って早めに行ったのだが
会場は一時間前から列に並べるようになっていた。
つまり10時。
後30分ある。
待つだけで計1時間半かあ。
結果、他の観覧者が誰もいない現場に一時間半も前から
私は立ち尽くしていたのだった。
こうなると、会場準備をする人に
私は相当のファンに映っただろう。
時々、目があうスタッフの人たちの目が一様に優しい。
手持ち無沙汰な私は質問ボックスなる箱に
質問や子供も好きなんですといった、
応援メッセージを書き込んだり、
文庫本を読んだりして時間が来るのを待った。
いよいよスタート時間。
ゲジャジャジャジャーン、オーオー、オーオーの
M-1の曲にのせて、おふたりは登場した。
生“の~なん“ 頂きました。
漫才とコント。
両方とも面白い。
子どもは途中あきるかもと思っていたが
終始おとなしく笑って見ていたので安心した。
では、今度は質問に答えま~す!
司会の女性が言った。
おおー、さっき書いた質問の事だな。
わたしのも読んでくれるといいなあ。
「では、お二人に選んでいただきましょう
選ばれた人は色紙がもらえま~す!」
あー、そんなのもあるかぁ、いいねえ。
そう思っていたら、
「はい、森田さん(つっこみ)が選んでくれましたよー
えーと、ようこさん、檀上のこちらへどうぞ~!!」
ん、ようこ?わたし?
いや、ようこって名前は他にもいっぱいいるはず。
っていうか、どうぞって何?
子どもは私を見ている。
「ようこさん、いませんか!!!!?」
恐る恐る私は手をあげる。
「あー、ようこさん、いたいた!
どうぞ、上がってきてください!!」
え、上がるの?思てたんと違う。。。
一瞬そう思ったが
「あー、上がるのいやです?
ちょっと嫌そうですね(笑)」
あわわ、森田さんご本人に気を使わせている。
それを打ち消すように、わたしは急いで檀上に上がった。
嫌ではないよ、断じて違うよ。
完全に私は間違えた。
ようこさんと呼ばれたら、
私が仮に、しょうこさんやゆうこさんでも
大喜びで檀上に駆けて行かなきゃ
失礼ではないか。
何をこのタイミングで
いいオカンが引っ込み思案とか取り出したんだ。
わたしが檀上に上がると、
先ほど記入した質問や
応援メッセージが読み上げられた。
丁寧に答えてくださり
一緒に来た子どもたちのことにも触れてもらい、
色紙を受け取った私は席へと戻った。
次の人の名前が呼ばれても、まだドキドキしていた。
檀上では、次の当選者が色紙に書く名前を聞かれている。
色紙を受け取るその人。
と、そこで、先ほどはなかった光景が展開されていた。
当選者が差し出した手を、今日の主役の二人が握り返す。
そう、握手~!
なんですか、握手って。おさわり有りなの?
えー、私もしたかった。
モノより思い出派ですよ。
私の中の優先順位。
サイン<記念写真<握手
でも、サインもらえただけでもいいかな。
ネタも面白かったんだしね。
うん、楽しかった。
フードコートで食事を終えて帰ろうと思ったら、
外を見ていた次男が
「もうみんな並んでるよ、一番前で見れないじゃろ」
と、何やってんだ、お母さんという目で言ってきた。
「え、二回目?
見るの?ホント?
それならもう後ろでいいよ」
と、言ったのだが、
弱気になるなという勢いで私の手を引っ張る次男。
この日、私たち母子は
2ステージを最前列で観覧した前のめりすぎるファンだった。